長谷川あかりさんの「かぶとゆかりのクリーム煮」は、Xで流れてきてゆかりを使うという少し変わった発想とおしゃれな見ためから作ってみたいと思い、一度作ってみてから気に入って繰り返し作っているレシピだ。長谷川さんのレシピは、作り方が簡単で材料も手近に入手しやすいのに、少し変わったおしゃれなものも多く、Xなどで流れてきたのを見かけると保存しておいて作ってみることも多い。自宅で見た目も味もおしゃれな料理を作るということを想像すると、料理を作るのが得意で好きな人が、なかなかすぐには手に入らない食材を使って、時間をかけて作るんでしょ、そんなの私とは無縁の世界だわと思っていたが、簡単かつ身近なもので作れるというなら途端に作ってみたくなる。
メインの食材は、豚こま肉やかぶといったどこのスーパーでも売っていようなものだ。この中で言うと白ワインが悩むところだが、私は料理酒を使ってしまっている。最終的な味が多少変わるかもしれないが、私の場合、飲む用のワインはたくさんストックがあっても、料理にはそれほどワインを使う機会はないので、買うのももったいなく料理酒で作っているが、全体的な味の調和が崩れているとは感じないのでそうしている。
作り方も初めに肉を焼き、かぶと一緒に少し煮た後に生クリームを加えてゆかりを加えるという、変わった工程があるわけでもなく、至って基本的でシンプルな調理法の組み合わせだと思う。
そうやってできた「かぶとゆかりのクリーム煮」は、白やベージュ、クリーム色といった同系色のグラデーションの中にゆかりの紫色が散りばめられた、おしゃれな見た目だ。なかなか自宅で、こんなおしゃれな色の料理は作ることがないというか、余程意識しないと色の組み合わせまで考えて料理をしようとは思わないので、誰かが考えてくれたレシピを使って、その通りに作るだけで見た目がおしゃれな料理が作れるというのはありがたいことだ。自宅で、自分でおしゃれな料理を作れたというだけで、気分も違ってくる。
味はどうかというと、白系の同系色の中に紫が浮かんだ、やさしくシンプルながらアクセントの効いた見た目と同様に、クリームのまろやかさの中にゆかりの酸味がピリリと効いたシンプルな味だ。シンプルだけど、このまろやかさと酸味の組み合わせはなかなかクセになる。甘い物を食べた後にしょっぱいものを食べたあとの中毒性のある感じが好きな人は、好きな味だと思う。
いつもと同じ料理に飽きたらぜひ作ってみてほしい。私もまた思い出したころに作るんだろうなと思う。

